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奈良県で「運転代行業適正化講習会」が開催されました
2015-03-15
カテゴリ:講習会
3月15日(日)、公益社団法人全国運転代行協会主催の「奈良県自動車運転代行業適正化講習会」が、近畿運輸局奈良運輸支局内の会議室にて開催されました。
来賓として、奈良県警察本部交通企画課 辻巡査部長、国土交通省奈良運輸支局企画課 中垣専門官、そして、地方分権改革に伴って4月1日から運転代行業に関する窓口となる奈良県県土マネジメント部地域交通課からは中川主事がご出席くださいました。
また、業界の最新動向の話を聴くために、隣県の滋賀県から、「運転代行協会・滋賀」に加盟している事業者の方々も参加されました。
 
まず、奈良県警察本部 辻巡査部長が、「奈良県には平成27年2月末で運転代行事業者は69業者ありますが、すべての事業者は法律を守り、交通の安全と利用者の保護を図ってほしい」と切り出し、配付資料の「自動車運転代行業の遵守事項 ハンドブック」に基づいて、法令遵守の話をされました。中でも、特に、変更届出・認定証返納・随伴車の表示等の義務違反や名義貸しにおける行政処分については、詳しい説明がなされました。
 
また、国土交通省奈良運輸支局企画課 中垣専門官は、「運転代行業務の適正な運用について」の資料により、①料金表への金額記載方法 ②料金表の利用者への明示と事前説明 ③利用者への損害賠償措置についての書面による説明 ④従事者への利用者保護に関する指導 ⑤タクシー類似行為の禁止などについて話をされ、法律を守って適正な業務を行うように念押しをされました。
 
続いて、公益社団法人全国運転代行協会 丹澤会長(当共済理事長)が、「地方創生・権限移譲に伴う運転代行業界の適正化」と題して講演を行いました。
丹澤会長は、「本日の講習会にあたり、開催に尽力された支部の方々に心から感謝いたします。しかしながら、参加されている事業者が少ないこの状況は極めて残念です。業界の適正化と健全化に向けて、いよいよ来月から県へ権限移譲がなされます。この大きな変革をチャンスとして捉えることができるかどうかは、事業者と行政の取り組み方次第です。事業者と行政の取組み姿勢で、各都道府県で大きな差が出てくるでしょう。先日、宇都宮市で開催した講習会では、市長をはじめとして、飲食や料飲関係団体参加のもと、代行事業者150社が参加されました。宇都宮では市を挙げて、飲食や料飲関係団体と代行事業者が共存共栄で適正な発展を目指そうと声を上げています。また、大阪府警や兵庫県警においても、行政の立場で飲酒運転事故の抑止を図るために、代行業界との協力体制を強めていくとの姿勢を示されています。飲酒運転をなくすためには、代行業の担う責任は重く、大切な業界であることを、もっと行政や一般市民の方々に認識してもらう必要があります。そのためには、事業者の皆さんは代行業の法律について真剣に学び、法律を守り、交通サービスに携わるプロとして襟を正して、行政とともに、業界を発展させていく姿勢と気概を示す時です」と話し、「自分の城は自分で守り、法に則った営業で、適正な料金等を利用客にも理解してもらう時期にもなってきました」と、厳しくも、力強い話で結びました。
次に、当共済 金澤専務が、「代行業務中における事故防止」というテーマで、「運転代行業向け事故防止DVD」と「パワーポイントによる資料」をもとに、安全運転講習を行いました。
 講習の中で、「運転代行業界全体では、代行中の事故は、統計的に見ると年間1万件近く発生しています。代行利用者の方々は、事業者の皆さんを信頼して代行料金を払って、自分の車と命を預けているのに、安全に対する心構えが欠けているのではないかと思われる事故が多過ぎます。例えば、駐車場から出る時の事故、お客さん宅の車庫に入れる時の事故など、97%の事故は不可抗力によるものではなく、もう少しの気配りで避けられた事故ばかりです。ほとんどの事故は防げます」と話し、「安全標語の短冊に書かれている『車庫入れ 車庫出し イキを合わせて 連係プレー』と『とっ
さの時に間に合うか 今のスピード 車間距離』という、セーフティペアの励行で事故防止を徹底させましょう」と呼びかけました。
また、(公社)全国運転代行協会 辻理事から、同協会の活動報告として、①代行利用促進のために取り組むべき活動 ②運転代行のための法令マニュアルの作成について ③協会への加入のお願いの話があり、最後に、同協会奈良県支部 柳瀬支部長からの閉会の挨拶で終了しました。
事業者の皆様が今回の講習会の内容を理解し、実践され、運転代行業の事務・権限移譲を機に、奈良県の代行業界がより一層発展されますことを、心より願っております。
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