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第10回 SDD全国こども書道コンクール

1.審査会

2022年2月3日(木)~2月6日(日)に、各FM放送局において審査会を実施しました。
今回もオリジナリティあふれる作品が数多く集まり、審査員たちは「絞り切れない」と頭を悩ませていました。

受賞者は、2月下旬の「アワードセレモニー」に出席していただき、そこで最優秀賞に選ばれると、3月21日に大阪城ホールで開催の 「LIVE SDD 2022」 に参加します。

【審査会風景】

2.アワードセレモニー

2月19日(土)
アワードセレモニーは、各FM放送局で開催されました。
そして審査会で優秀賞に選ばれた作品のなかから、それぞれのブロックでの最優秀賞が決定しました。

【日程】
 北海道・東北ブロック  2月19日(土)
 関東・中部ブロック   2月20日(日)
 北陸・甲信越ブロック  2月26日(土)
 近畿・中四国ブロック  2月27日(日)
 九州・沖縄ブロック   2月26日(土)

今年も全国的に新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見通せず、子ども達や出席者の安全を完全に守ることは難しいと判断し、アワードセレモニーは5ブロック全て、オンラインでの開催といたしました。
優秀賞の子どもたちは、作品に込めた想いや工夫したポイントなどを発表しました。カメラに向かっての発表は大人でもなかなか難しいものですが、どの子どもたちからも飲酒運転撲滅への熱意が十分伝わってくる発表でした。
その後の最終審査では、作品のメッセージ性やデザイン性に加えて、それを伝える子どもたち自身の力なども評価の対象とするなど、あらゆる観点での総合得点で最優秀賞受賞者1名を決定しました。
 
なお、各ブロックから選出された最優秀賞受賞者は、2022年3月21日(月祝)に大阪城ホールで開催予定の「LIVE SDD 2022」に出演し、1万人の観客に向けて作品に込めた想いを発表します。またグランドパフォーマンスでは、書家・森大衛氏とともに、5名のメッセージをつないで、ひとつの大きな作品を作り上げていきます。


 

【各会場の模様】

(1)北海道・東北ブロック
▲北海道警察本部交通部 交通企画課の松井さんが、メッセージをお寄せくださいました。

みなさん こんにちは!
北海道警察本部交通企画課の松井です。
私は、悲惨な交通事故をゼロにするために、交通安全に関わる方々と一緒に、交通安全について呼び掛けたり、交通安全教育などの仕事をしています。
さて、昨年の道内の交通事故の発生状況についてですが、交通事故で亡くなった方は120人、けがをした方は約9,600人にのぼり、亡くなった方の人数は過去最少となったものの、未だに多くの方が交通事故の犠牲になっています。
飲酒運転を伴う交通事故は92件も発生しており、5人もの方が亡くなっています。また、先日、道内で飲酒運転の車に衝突された方が亡くなるという痛ましい事故が発生してしまいました。
このように、いまだ飲酒運転する人がいて、飲酒運転による痛ましい事故が発生しているんです。
飲食店でお酒を飲んだ後に運転する人や、自宅でお酒を飲んで、お酒が足りなくなったからと、近くのお店まで飲酒運転する人もいるんです。「ちょっとだけならいいだろう」、「近くまでだから事故を起こさないだろう」と考えて、飲酒運転する人がいますが、悪質な犯罪です!絶対にやめてください!」
ほかにも、「お酒を飲んだ後、時間が経っているから大丈夫、寝たから大丈夫」と思って、二日酔い運転をする人もいます。体の中のアルコールは、時間が経ったから、寝たからといって、完全になくなるとは言い切れません。アルコールチェッカーで確実に確認するなどして、絶対に二日酔い運転にならないようにしてください!
それでも、少しずつ、少しずつですが、確実に飲酒運転の根絶に向かって進んでいると考えています。
これも、毎年行われている「SDDこども書道コンクール」の呼びかけが、全道に届いているからだと思います。参加していただいた皆さん、ありがとうございます。
そして、「北海道・東北地区」の優秀賞に選ばれた5人の皆さん、おめでとうございます。
小学生・中学生の皆さんが考える飲酒運転根絶メッセージは、どれもアイディアと発想が素晴らしいので、今回もどんな作品が集まるか、すごく楽しみにしていましたが、今回も、飲酒運転根絶を願う気持ちとアイディアが込められた作品がたくさん集まり、感激しています。
このコンクールは、みなさんから「書道で飲酒運転根絶を訴えてもらう、大人たちに向けたメッセージ」ですよね。応募するみなさんは、お酒を飲みませんし、運転もしませんから、たぶん作品を書くときは、保護者の方や先生など身近な方が飲酒運転の危険性などを話しているのかなと思います。そのように、飲酒運転について、みんなで考えることが、とても大切だと思います。
そして、子どもに飲酒運転の危険性などを説明する大人の方自身が、飲酒運転をしないという気持ちをより一層強くしますよね。子どもたちの心のこもったメッセージは、相手に思いを伝える強い力を持っています。
この「SDD全国こども書道コンクール」をきっかけに、子どもたちのメッセージ、飲酒運転根絶の輪が広がって、飲酒運転をする人がいない社会になってほしいと思います。
 
これからもみんなで飲酒運転ゼロを目指していきましょう!


集合写真
(2)関東・中部ブロック
集合写真
(3)北陸・甲信越ブロック
集合写真
(4)近畿・中四国ブロック
集合写真



(5)九州・沖縄ブロック
集合写真

3.グランドパフォーマンス

2021-2022年のSDDプロジェクトの集大成である「LIVE SDD 2022」は、今年も新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、以前までのLIVE SDDと比べて大阪城ホールでの入場者数を半分に減らし、会場内のお客様同士の距離を確保して開催されました。
各ブロックからの最優秀受賞者5名はステージ上から、来場者とオンライン配信で参加しているSDDメッセンジャーに向けて、作品に込めた想いや工夫した点を発表しました。
また、昨年は残念ながらオンライン配信での発表となった第9回の最優秀受賞者も、今年はステージに上がり、一人ずつ作品と名前が紹介されました。
第9回の最優秀賞を受賞されたみなさん
第10回の最優秀賞を受賞されたみなさん
■北海道・東北ブロック 澤邊 真菜さん

(工夫した点は)
アクセルとブレーキの絵を描いたところです。
書く前は飲酒運転について、全然知らなかったんですけど、書いた後から飲酒運転について調べたり、学校で飲酒運転についてスピーチしてみたりして飲酒運転の意識というのがすごく高まったと思います。
 
 
* 澤邊さんは、昨年度も北海道・東北ブロックで最優秀賞を受賞されています。二年連続の受賞ということになりました。


■関東・中部ブロック 佐藤 奏斗さん



僕たち子どもでも、もしも飲酒運転をしたら明日の平和な日常生活が失われると知っています。だから、飲酒運転をする大人たちに強くその危険性を訴えたかったのです。
SDD「STOP DRUNK DRIVING」の理念を忘れずに、この作品を仕上げました。
この作品をお酒の好きな母の友達に見せたところ、飲酒運転をしない為にも僕の作品を大きくコピーして家に貼っておきたいと言われました。お酒の好きなたくさんの大人たちに僕の作品を見てもらいたいです。そしてなぜ飲酒運転はダメなのか考え、絶対にしないようにしてほしいです。僕たちからのお願いです。
「Please stop drunk driving. It's a request from us.」
■北陸・甲信越ブロック 土井 悠銀さん


 
するな、を3回繰り返して、自分の、飲酒運転がいち早く撲滅してほしい、という想いをこめました。僕は車が大好きで、車の名前や年代、グレードまで覚えています。
そんな車が、人を傷つける凶器になってしまうと思うととても悲しいので、飲酒運転は絶対してはいけないと思い、このメッセージを書きました。
飲酒運転による事故は毎年減っていますが、まだゼロにはなっていません。それをゼロにするためには、運転する人たちが、車ともお酒ともうまく付き合っていくことがとても重要だと思います。
■近畿・中四国ブロック  池田 優愛さん

(飲酒運転について考えたときに)
大切なものを思い浮かべました。命や家族のことです。
 
(この書を書くにあたって、難しかったことは)
字数が決まっていることです。
■九州・沖縄ブロック 神近 若葉さん

「何で来た?」これは会ってすぐ、一番最初に聞くのが大切なんです。一口飲んでしまったらもう遅い。この標語の言葉は、私たち子どもでも一言訊ねるだけで飲酒運転を未然に防ぎ、大切な命を守ることができます。
私はこの、「何で来た?」という言葉がお酒の場での日常的な挨拶として広まり、周りの人も気を付けることで、飲酒運転がこの世から無くなってほしいという願いを込めました。
子どものときは、飲酒運転をしてはいけない、とわかっているはずなのに、どうして大人になったら飲酒運転をしてしまうのだろうと思います。
LIVEのエンディングの始まりに、VTR出演の小倉智昭さんが、大阪城ホール、オンライン観覧者のSDDメッセンジャーに語りかけました。
世の中から飲酒運転を撲滅するために、私のライフワークの一つとして取り組んでいるSDDプロジェクトですが、残念ながら今回は、大阪城ホールでの『LIVE SDD 2022』のステージに立って、参加することはできませんでした。
しかし、飲酒運転をゼロにする気持ちは、大阪城ホール、そしてオンラインで参加している皆さんと一緒です!
 
素晴らしいパフォーマンスを繰り広げられたアーティストの皆さん。
子供たちの目線で飲酒運転撲滅を書で表現した、書道コンクールに参加した全国の子供たち。ストップながらドライビングプロジェクト、SNDの活動に心のこもったメッセージを応募された全国の皆さん。そして、たくさんの企業がパートナーとして参加し、様々な取り組みを行い、手を取り合い、飲酒運転撲滅の同じ目標へ進み、今や、全国212万人がSDDメッセンジャーとなり、この活動を続けています。
このSDDプロジェクトに参加している全ての人の想いを結集して、飲酒運転をなんとしてもゼロにしたい! 
 
飲酒運転は一瞬にして尊い命や豊かな人生を奪います。
飲酒運転は被害者も加害者も全てを失います。
飲酒運転で悲しむ人を、もう誰一人として見たくないのです。
全国212万人のSDDメッセンジャーの力と想いを一つにして、私たちの、子供達の、明るい未来のために、飲酒運転がゼロになるまでメッセージを伝え続けましょう!
私もメッセージを発信し続けます!
 
では、全国のSDDメッセンジャーに、お聞きします!
飲酒運転はなぜ、なくならないのですか???
飲酒運転はゼロにできない事なのでしょうか???
 
コロナ禍になり、元気であること、命の大切さを痛感した2年間でした。
コロナ禍でも前を向いて頑張って生活している方が、たくさんいらっしゃる中、それなのに悲惨な飲酒運転事故は無くなりません。
 
なぜ、飲酒運転はなくならないのですか?
私たち大人は何もできないのですか???
 
身勝手な大人が作った飲酒運転の世の中を、次の世代の、夢いっぱいの子供達に
このまま残して良いのでしょうか?
 
全ての命を大切にしたら、もっといい世界になる。
君と、次の世代のために・・・
 
15年間、音楽を通じてバトンを繋いできた全国212万人のSDDメッセンジャーの想いとともに、最後にこの曲を、大切な人を思って心に届けます。
「Heal The World」
 

グランドパフォーマンスでは、オーケストラが音色を奏で、パフォーマーが幻想的な世界を作り始めます。5名の子どもたちは一行ずつメッセージを書き、書家・森大衛氏と一緒に、ひとつの大きな作品を作り上げました。
グランドフィナーレでは、子どもたちが飲酒運転をなくしたいという、強い想いを込めて書き上げた書道パネル

 にブレーキ! まず考えよう 防げる

    大切な家族の為 するな絶対! 飲酒運転 

 
ステージ中央に掲げ、出演者全員で「Heal The World」を歌い、観覧した全ての人と心をつないで「飲酒運転をしないこと」「飲酒運転をさせないこと」を深く心に誓いました。
 


Official Photo(LIVE SDD 2022)
[LIVE SDD 2022出演アーティスト]
 
STARDUST REVUE / TRF / ゴスペラーズ /
FUNKY MONKEY BABY’S / アンジュルム / 家入レオ / she9
 
 
[SDD SPECIAL BAND]     
 
Bandmaster ・ Key&Cho
: 松浦 基悦  
Bass 
: 岡本 陽一
Drums
: 東 佳樹
Gt 
: 設楽 博臣
 
 
Cho 
: 田中 雪子

 

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