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自動車運転代行業とは

自動車運転代行業とは、「主に飲酒などによって、自動車を運転することができなくなった方に代わって運転を代行し、自動車と一緒に利用者を安全に目的地まで運ぶ」サービス業です。

 運転代行業の一般的な業務形態 
お客様から運転代行の依頼を受けます
随伴車(随伴用自動車)にドライバー2名が乗車し、お客様がいるお迎え場所(お店や施設等)に向かいます
お客様からカギ(駐車券が必要な場合は駐車券)を預かり、客車(お客様の車)を駐車場まで取りにいきます
客車に随伴車が追随した状態で利用者が待つ飲食店等まで戻ります
客車にお客様に乗車していただき、客車に随伴車が追随した状態で、目的地までお客様の代わりに運転を行います
お客様を目的地まで安全にお送りした後は、随伴車にドライバー2名が乗車し、待機場所まで戻ります



運転代行業の順守事項はこちら


出発前にしっかり確認!

お客様からお預かりした車は、お預かりした時と同じ状態のままお返しするのが鉄則です。そのために、走行前に状態をお客様と一緒にしっかり確認する必要があります。
お客様のお車の駐車場所や出庫方法を確認
周囲の安全と客車のボディ確認
乗車前に白手袋を着用
ドアの開閉は慎重に!
操作スイッチや計器類の確認
シートやミラーの調整はひと声かけてから
出発前にお客様とコミュニケーションを

① お客様のお車の駐車場所や出庫方法を確認

お迎え場所に到着したら、ごあいさつをし、お車の駐車場所や出庫方法を確認しましょう。お客様のお車がお迎え場所から離れたところにある場合は、さらに客車のナンバー、車種や色、携帯番号等をお聞きし、お車のカギと駐車券が必要なときは駐車券もお預かりしましょう。
 これはNG
タクシー類似行
 タクシー類似行為をした疑いで代行業の会社社長が逮捕される
代行業の会社社長は、認可を得ず不特定の客からの依頼に応じ、会社名義の随伴車を使用し有償で客を運ぶ、いわゆる「タクシー類似行為」(白タク行為)を行った容疑で逮捕されました。逮捕のきっかけは、物損事故でした。従業員が随伴車に客を乗せて物損事故を起こした際、警察の事情聴取で、タクシー類似行為を認めたということです。警察はその後、会社ぐるみの可能性があるとみて内偵捜査を続け、容疑が固まったとして、会社社長を逮捕しました。
 

② 周囲の安全と客車のボディ確認

お客様とともに、車の周りをひとまわりし、気になるところは一緒に確認しましょう。駐車場が暗いときは、ペンライトや随伴車のライトを点灯し、明るい中で状況を確認しましょう。あわせて、車高のチェックも行いましょう。

③ 乗車前に白手袋を着用

客車に触れる前に白手袋を着用しましょう。清潔感があり、お客様は自分の車をきめ細かい心配りで取り扱ってくれると感じ、安心感にもつながります。ただし、軍手はNGです。

④ ドアの開閉は慎重に!

お客様の車を傷つけないように、ドアの開け閉めにも細心の注意を!
お客様が安全に乗車されるように、周囲の人や物だけでなく、雨や風などの天候に対しても気を配りましょう。

⑤ 操作スイッチや計器類の確認

走行前に、方向指示器、ワイパー、ライトなどの操作スイッチや計器類の位置などを確認しておきましょう。操作がわかりづらい場合は、お客様に操作方法を聞いておきましょう。

⑥ シートやミラーの調整はひと声かけてから

より安定して運転のためにシートやミラーの位置を調節する場合、お客様にひと声かけてから行いましょう。また、目的地に到着後は元の位置に戻すことを忘れずに!

⑦ 出発前にお客様とコミュニケーションを

1⃣ 会話の中からお客様の様子と把握 

「どのくらい酔っておられるのか」「会話を好まれるのか」「眠たいと思っておられるのか」など、様子を見て、お客様の気持ちを短時間で見極めましょう。

2⃣ 行き先とルートの確認

出発前に目的地の目印やルートを確認しておきましょう。近道をするよりは、通りなれた道を安全に走行することを希望されるお客様もいらっしゃいます。

3⃣ 料金と損害賠償措置についての書面による事前説明

利用者に対して、事前に、料金システムについての説明と到着までの概算金額を伝えましょう。また、損害賠償措置の内容については、書面で提示して説明するように努めましょう。

4⃣ 代表者だけでなく、従業員にも守秘義務があります!

お客様とのコミュニケーションの中で知り得た情報は、決して口外してはいけません。「自分はドライバーだし、守秘義務なんて関係ない」と軽く考えていると、いざトラブルが起きたときに罰則を科せられることもありますので注意してください。
5⃣ 他の事業者に対する誹謗中傷は絶対にしてはいけません!

他の事業者に対する根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけることは絶対に慎みましょう。万が一、トラブルが起きたときに、場合によっては刑罰の対象にもなり得ます。
注意
応対時のお客様の様子や聞き取りの内容により、標準自動車運転代行業約款の規定に該当する場合は、代行運転役務の提供またはその継続を拒絶することができます。現場で、代行業務を引き受けるかどうかの判断が難しい場合は、代表者または安全運転管理者に連絡し指示に従うようにしてください。
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