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滋賀県運転代行安全講習会が開催されました
2013-11-16
運転代行協会・滋賀本部主催による「第5回 滋賀県運転代行安全講習会」が11月16日(土)の午後1時半より午後4時半まで滋賀県運転免許センター内で開催されました。
この講習会は昨年同様、滋賀県警察本部、国土交通省滋賀運輸支局、(一社)滋賀県安全運転管理者協会、(公財)滋賀県交通安全協会、(公社)全国運転代行協会、当共済など、行政をはじめ関係団体が協力・協賛のもと行われ、講習会場には事業主と従事者を合わせ約80名の参加者がありました。
また、今回の講習会を開催するにあたり滋賀運輸支局より、随伴自動車へのペイント表示について実態調査を行う旨の通知がなされ、講習参加者は随伴自動車で会場に集まるよう指示が出されました。
運転代行協会・滋賀本部日裏会長の挨拶では、「この業界は飲酒運転根絶を担う中心的な存在となっており、プライドを持って運転代行業務に従事してほしい」と訴え、また青パトの活動については、「地域の犯罪の抑制や特に悪質業者の排除が目的であり、巡回記録を警察本部及び守山警察署へ報告することになっているので、もし営業中に白タク行為等の違反行為を見つけた場合には運転代行協会・滋賀へ連絡をお願いしたい」と業界全体の健全化と滋賀県内からの悪質業者排除、撲滅に向け出席した事業者へ協力を求めました。
続いて、この講習会の開催に協力いただいた行政や関係団体からの講演がありました。滋賀県警察本部交通企画課川島課長補佐から、「県内の人身事故と飲酒運転事故の推移」について、生活安全企画課中川警部からは「県内の犯罪件数と防犯対策」と「青パトの活動」についての講話があり、滋賀運輸支局黒田事務官からは、「随伴用自動車への表示のペイント化」、「利用者の求めに応じた領収書の発行」、「運転代行中の損害賠償措置の書面による説明」について講話がありました。
 
(公社)全国運転代行協会丹澤会長(当共済理事長)の講演では、省令改正後の現状について、今年3月31日に随伴車への表示のペイント化に係るで省令改正が施行されたが、代行業界は法令をあまり理解しておらず守られていない。ペイント表示の違反や変更届の提出を怠った場合にはそれぞれ2点加点され、2年間の間に累積合計が4点になると4ヵ月以内の営業停止になることや、この行政処分歴はネガティブ情報として2年間公表されてしまうなどの注意喚起がありました。
優良運転代行業者評価制度については、「優良認定は、法令を順守し良質なサービスを提供している業者である証であることから認定を受けるには厳しい条件があり、審査において厳正なチェックをしている。」
また、11月から優良認定マークのステッカーを貼って営業している認定事業者は約280社であるが、(公社)全国運転代行協会ホームページへの掲載だけではなく、警察庁、国土交通省への名簿提出、業界関係の新聞に掲載することなど、この優良認定制度についていろいろな方法で周知していく予定であるとの報告もありました。
事故防止講習では、当共済が運転代行に特化して独自に制作したDVDを上映し、当共済金澤専務から以下のような注意事項がありました。
・この業界の事故の頻度率は一般の自動車保険の2倍になっており非常に高い。
・運転代行業の事故の特徴として、相手の無い単独事故や身内の事故がほとんどであり、事故全体で85%を占めている。これらの事故は今一歩の注意で防げたはずです。
・入出庫時の事故は、随伴車運転者の誘導がなかったためであり、セーフティペアの励行で防げた事故です。
・社内追突の事故を防ぐためには、客車運転者は随伴車運転者に思いやりを持ち急ブレーキをかけないこと、随伴車運転者は十分な車間距離をとることが重要である。
・従業員が起こした事故や違反でも、運転代行業では従業員と会社が罰せられる。営業停止になった場合は、一人の違反者のために同僚の仕事を奪うことになることを肝に銘じておくこと。
また、(公社)全国運転代行協会霜鳥理事(当共済理事)の講演があり、従業員教育、代行利用促進活動、事故防止策、地域のダンピング防止策など、自身の経験をもとにした内容が伝えられました。
 
最後に、滋賀県警察本部川島課長補佐より随伴車へのペイント等の調査報告があり、文字の色を車体の色と同系色にしているので見にくい、随伴車の行燈に「代行」の文字が入っていないなどの指摘があり、「代行業者への罰則も厳しくなってきており、皆さんがルールを守っていただきこの業界を盛り上げていっていただきたい。違法業者に対しては厳しく対処していきます。」とコメントがありました。
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