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小樽市で飲酒運転根絶について「石原まき子さんと語る会」が開催されました
2016-07-14
カテゴリ:ニュース
去る6月28日、小樽市築港にある商業施設ウイングベイのイベント広場ネイチャーチャンバーに於いて、小樽市と小樽警察署が主催する飲酒運転啓発イベントが行われ、平日にも関わらず延べ500人ほどの市民が訪れました。
会場では、飲酒運転根絶の受け皿として、幟を手に地元の運転代行業者も参加し、イベントを盛り上げました。
 
このイベントには、同じく築港にある石原裕次郎記念館の社長というご縁から、「おたるふれあい観光大使」を務める、石原プロダクション会長の石原まき子さんが招かれました。「裕次郎が愛した小樽で悲惨な事故を繰り返してほしくない」と、小樽警察署からの依頼を快諾されて実現したそうです。
当日、石原まき子さんを囲んだのは、後志総合振興局、小樽警察署、地元企業の代表者、小樽商科大学生、そして公益社団法人全国運転代行協会北海道支部長の樋渡義章氏でした。
参加者は、自己紹介とともに「飲酒運転を無くすためにはどうしたらよいのか」、「自分には何ができるのか」ということを、決意とともにそれぞれの言葉で語りました。
 
小樽市では、一昨年の7月13日に銭函のドリームビーチで、歩いていた海水浴帰りの若い女性が飲酒運転の車にはねられ、3人が亡くなり、お一人が重傷を負われるという、悲惨な飲酒ひき逃げ事件が起きました。
明るい観光の街小樽が一瞬にして悲しみに包まれた事件でした。
参加者のおひとり、地元企業株式会社大川の大川久美子代表は、この事件によって悲しみに沈んでしまった小樽市を、少しでも明るく前向きにしたいとの思いから「ガーベラの会」を立ち上げ、さまざまな活動している話をされました。
小樽商科大学の川口颯太さんは、まだ飲酒出来る年齢ではないが、二十歳になったら、大人の自覚を持ってお酒を楽しみたいと決意を語りました。
同大は、日ごろから地元の啓発活動に積極的に参加し、交通安全、防犯に努めています。
下川原小樽警察署交通二課係長は、このドリームビーチの事件を振り返り、二度とあのような悲惨な事件を起こしてはならない、と会場の全員に訴え掛けられました。
 
このトークショーのもう一つの目玉として発表されたのが、地元小樽の造り酒屋田中酒造さんの日本酒「宝川」のオリジナルラベルボトルです。オリジナルラベルのデザインには、第4回SDD全国こども書道コンクール応募作品が使用されています。
JD共済が、飲酒運転根絶と、そのための受け皿である運転代行の利用促進を目的として主催しているこのコンクールで、北海道・東北地区最優秀賞を受賞したのが、「刃物でも 酔っ払った車でも 命を奪えば殺人犯!!」という、地元小樽市の中学生鶴見萌花さんのメッセージでした。
萌花さんは子供ながらにこの事件に心を痛め、“凶器を持って人を殺せば殺人犯とすぐわかるのに、飲酒運転したら車が凶器になるんだということが安易に考えられているのではないかと感じ、コンクールに応募した” と、受賞式でしっかりその思いを、我々大人に話してくれていました。
その応募作品が、コンクールを後援された小樽警察署の目に留まり、今回田中酒造さんのオリジナルラベルとなって商品化されたものです。
トークショーでは、樋渡支部長から萌花さんの作品紹介と書道コンクールの目的について説明が行われ、JD共済が飲酒運転させない環境づくりを考える中で、当たり前のこととして定着を願っている「家に帰るまでが飲食代金」という言葉で、運転代行の利用促進のためのPRがなされました。
また、会場では、コンクールに寄せられた他の作品も展示され、訪れた人たちが足を止め、メッセージに観入っていました。
 
北海道では、ドリームビーチの事件が起きた7月13日を『飲酒運転根絶の日』と定め、全道民が啓発意識を高める活動に取り組んでいます。
小樽では、ポスターとともにオリジナルボトルを飲食店に配布する啓発活動がこの根絶の日に行われています。(近日配信いたします)
 
悲惨な飲酒運転事故が起きると、すぐに「飲むのがいけない」という風潮になりがちですが、それは大きな間違いです。飲んで運転する「人」が悪いのです。
楽しく飲食することはコミュニケーションの一つであり、繁華街の活気は、地域経済の活性化にも欠かせないものです。
問題なのは、そこに「運転」が結びつくことです。
「車で飲みに行かなければいい」「車があるのに飲みに行くことが信じられない」などの意見もあります。当然のご意見です。
しかし、駐車場併設のお店や、公共交通機関が充実していない地方などで、現実に車で飲み行く環境がある以上、「行かなければいい」ではなく、車があることが前提の「受け皿」の考え方がどうしても必要になります。
それが運転代行であり、運転代行は地域にとって大切なハンドルキーパーなのです。
車で飲みに行かれる方は、このイベントをきっかけに、「家に帰るまでが飲食代金」を徹底され、小樽市の皆さんにとって無くてはならない交通手段の運転代行をご利用いただければ幸いです。
 
なお、この日のイベントは東京交通新聞7/11号に掲載され、トークショーの様子は、FMおたるの特番として13日に放送されています。
 
皆さんはこのメッセージをどうお感じになりますか?
「凶器」「殺人犯」という強い言葉のメッセージを、オリジナルラベルにして商品化された田中酒造様の、飲酒運転根絶に取り組む相当な覚悟に敬意を表さずにはいられません。
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